漢文読解のコツ
1.漢文を攻略する近道
漢文も古文同様に非常に簡単です。むしろ慣れてしまえば古文よりも読みやすいかもしれません。
古文同様に漢文を難しくしているものは漢文特有の「読みにくさ」です。
漢文はその名の通り、漢字ばかりで普段では目にしない漢字も多くありますね。その上、漢文特有の読む順番があったり、独特な言い回し・句法・表現があります。
こういったものを理解した上で、自分なりの満点への近道を見つけていきましょう。ここでは得意にする糸口を紹介します。
1.1音読(読む力)
漢文を攻略するためには、まず音読です。音読をすることによって、漢文独特の表現・言い回し・音と音のつながり等がつかめるようになります。
音読の仕方
最初に訳を見てかまいません。2回~3回くらい全訳を見てください。そして、頭の中に、お話のイメージがあるうちに漢文を読みますが、次に読むのは書き下し文です。慣れないうちは訳を見て、書き下し文を読む。
書き下し文の言い回しになれたら、今度は返り点等がついた漢字の文を読みます。
最初はぎこちないでしょうが、最終的には、漢文の状態で読まなければならないので、漢文を見て返り点に従ってサラッと書き下し文にして読めるようになる練習をしましょう。
1.2句法の力
漢文は音読を除けば7割句法です。とにかく句法(古文でいう文法)を鍛えていきましょう。
「豈」はどう読みますか?
「あに」ですね。おそらく大半は答えられます。
では、どの文法の単元で出てきますか?
ほとんどが「反語」と答えますね。間違いではありません。しかし、「疑問」としてもよく使われます。さらに、「推測」「詠嘆」としても使われますよ。
このように、文法句法には敏感になって、パッと答えられるようにしましょう。
1.3語句の力
